InnocentrIck MamMa-K
力まないけれど力を出す?
12/15の初ライブのあと、InnocentrIckのふたりは様々なことを振り返り会で話していました。音響とのバランス、2人の音のバランス、動きの確認や間の取り方なんかもちょっと話したような気がします。 その中で、特に2人とも最も熱く語っていたのが「上手く歌う」ということへのアプローチについてでした。特に歌唱の経験値が高いMoMoKaさんは、手応えと結果が反比例することが多かった印象とのことで、ワタクシManMa-Kとしてもその理由を合理的に考えたくなるものでした。その時に思い出していたのが、よく歌唱指導などで聞かれる「力を抜いて」という一言。でも、結局どこの力を抜いていいかわからず、結局制御できていない歌声になってしまうことが多いのも事実です。では、どこの力を抜いて、どこに力をいれれば良いのでしょうか?

こんな話題を繰り返し話していたとき、MamMa-Kは部活でやっていたテニスを思い出していました。硬式テニスは頑張ると非常に激しいスポーツですし、みなさんもちょっとやってみるとすぐ腕が筋肉痛になるのではないでしょうか?しかし、良く良く思い出してみると、試合で集中が最大限に高まっている時に飛び出す会心の一撃って、腕に来る手応えというか打感みたいなものが殆どないんです。「あれ?打った?」くらいの感じの時に、観客の声も消えるくらいの衝撃的なショットが飛び出します。逆に、全力を注いで頑張って打ったショットになればなるほど、腕に来る打感は強い割にボールの威力はそうでもないことが非常に多いのです。他のスポーツでは、サッカーとかでも、ゴールネットを切り裂くくらいのシュートを撃ったときって、足に来る衝撃はほぼありません。そして、似たような経験をMoMoKaさんもしていました。MoMoKaさんは水泳をずっとしていたのですが、自己ベストを2秒以上更新する大記録を出したとき、疲労感をほぼ感じなかったそうです。 ここから考えられることといえば、「力が自分に返ってくるような状態では力が伝わらない」ということではないでしょうか。すなわち、Outputに力を使ってはいけない、ということになります。具体的にはどうするのか、ということになるとなかなか難しいのですが、最終的な目標として、本番ではOutputのために何かを考えながら歌うことはしないというものになります。つまり、OutputとInputを分けて考えてみたらどうだろう、というのがこの振り返り会での結論でした。Inputは練習のとき、とことんまで表現を突き詰めて力を込めまくって身体に染み込ませる。そして、Outputの時は敢えてそれを思い出さず、身体に染みたものをそのまま出してみる。気付いたら歌い終わってた、というのが理想形なのかもしれない、そう思ったわけです。
ま、これはこれから色々試してみないとわかんないですからね。これが正しいかどうかは、ぜひこれからのInnocentrIckの歌で確かめてみてください。あくまで、上のは仮説ですしね^^;