InnocentrIck MamMa-K
InnocentrIck楽曲制作環境 #2 マイク
前の記事から1週間近く経過してしまったうちに底冷えするほどの冬を迎えた今日この頃、如何お過ごしでございましょうか。地域によっては雪だそうで、皆様ぜひ足元にはお気をつけください。
さて、久々の投稿である今回は、InnocentrIckが使用するマイクについてお話してみましょう。マイクにも種類や特性が色々あり、しかもマイクは録音の音質に直結します。ですので、もしこれから家で録音したいとお考えの皆様は是非慎重に選んでみてください。
DTM(デスクトップミュージック)で使用するマイクは、大まかに2種類あります。それは、ダイナミックマイクとコンデンサマイクです。よくレコーディングスタジオに置いてあって、プロモーションビデオ等で映り込んでいるマイクはコンデンサマイクです。非常に感度が良く、しかも音を拾う範囲が非常に広いので、歌い手の音の響かせ方やニュアンスが良く伝わります。しかも色々な高さの音を拾う関係上、凄くクリアな音質といえましょう。しかし、その分雑音なども非常に多く拾ってしまいます。また、メンテナンスも非常に大変で、湿度や衝撃に相当弱い代物でもあります。実は以前家でコンデンサマイクを使用していたことがありました。びっくりするほどキレイな音質で、それはそれは収録が相当楽しかったのですが、逆に少しの体重移動で床が軋む音だとか、服の衣擦れの音などまでもきっちり拾ってしまい、調整がそれはそれは大変だったことを覚えています。微動だにせず、汗吹き出る中で歌った曲もあったような気がします。ちなみに、そこまで大変だった理由はいくつかあるのですが、コンデンサマイクのスタンドが床置き方式で床からの音がすべて伝わる状態だったこと、また部屋の壁などからの反響音を防いでいなかったことなどが挙げられます。録音スタジオではこのあたりを含め様々なコントロールのもとでコンデンサマイクを使用しているので、CDのような素晴らしい音源となるのです。
一方、ダイナミックマイクは逆に音を拾う範囲がコンデンサマイクに比べかなり狭いです。また、マイクによって得意な音の高さなどがあります。その代わり、家でもそこまで劣化することが少なく、また周囲の雑音はかなり拾いにくいので、音域とマイクの特性があっている場合、非常に使いやすい武器となります。ワタクシMamMa-Kが使用しているマイクは…

なんとド定番中のド定番、SM-58でした。。。。このマイク、ヴォーカリストでは非常に有名なマイクで、開発50年が経過した今でも不朽の名作として名高いんです。広い範囲にわたって効率の良い音の拾い方、そして安定性と雑音の少なさは抜群です。InnocentrIckは男女のツインヴォーカルなので、音域が広く均質に録れやすいマイクを使うことが求められ、色々考えた結果このSM-58を採用しました。これまでに発表した音源(オリジナルソング・カバーソング・『えきせん★』)の全ては、このマイクで収録しています。
みなさまも是非、マイクに思いを馳せながら、InnocentrIckの作品をお楽しみください。今までとは違ったなにかが、見えてくるかもしれません。ちなみにですが、実は我々の1stシングル「InnocentrIckizm」収録時、このSM-58の特性が活きた状況が発生しました。2人ともこのSM-58 をはじめ全く同一の機材で録音していたのですが、MoMoKaさんとMamMa-Kでは「あること」が決定的に違っていたのです。あくまでワタクシ視点ですが、MamMa-Kは非常にスタンダード、そしてMoMoKaさんがやや特殊な状況、といった感じでしょうか。みなさん、おわかりでしょうか?ぜひInnocentrIckizmをよーくお聴きになり、この2人の収録時の違いを探してみてください!
いやはや、しかしマニアックな話題になっちゃったなぁ。。。ほんと、ごめんなさい><